インタビューは、想いを伝えるための最適解。
インタビューは基本的に、受け手ではなく、聞き手が質問し、それに答えていく。
この繰り返しで成り立っています。
これが何を意味するのか。
たとえば、あなたが何か伝えたい想いやPRしたいことがあったとしましょう。
このときにインタビューではなく、「自分一人で話す」スタイルをとったとします。
発信手法は、映像でも音声でも構いません。どうでしょう。
「頭が真っ白になる」
「想いはあるけど、どう話していいかわからない」
「正しく伝えられている感じがしない」。
アナウンサーや講演家など、日頃「人前で話す」経験を積んでいる一部の方をのぞいて、いきなり壁にぶつかるのではないでしょうか。まず、ここに最初のハードルがあります。
そして次のハードル。仮にしっかりと話すための準備をしたとします。でも、その内容が客観的なものになっているか。人の心に刺さる内容になっているかは、全く別です。
じゃあ、「プロの話し手」以外は自分の想いを伝えてはいけないのでしょうか。せっかく熱い想いや魅力的なサービスがあっても、「話し下手」な人はあきらめなくてはいけないのでしょうか。
そこで価値を発揮するのが、インタビューだとわたしたちは考えます。
「あの人、話し下手だけど、よくよく話を聞いてみたらすごく魅力的な【人】だった」
この【人】は、「サービス」「商品」「ビジョン」「アイデア」……に置き換えてもよいと思います。そんな経験をしたことはないでしょうか。そうです。この「よくよく話を聞く」を発展させたのがインタビューです。
少し視点を変えてみましょう。たとえばあなたのいちばんの魅力は、「思いやりがある」ことだとしましょう。でも、「私は思いやりがある人間です」と言っても、それは伝わりませんよね。そればかりか、「自分で言うか!」と逆効果になってしまいます。
けれど、インタビューを通してなら、あなたが意識しなくても、ひとことも口に出さなくても、(あなたが本当に思いやりがある人なら)その魅力(本質)は伝わります。
たとえば、NHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』というテレビ番組があります。多くの方がご存じだと思いますので、少し思い出してみてください。
このなかには、毎回さまざまなプロフェッショナルが登場しますが、彼らの仕事振りや仕事における信念を伝える重要な要素となっているのが、数々のインタビューです。番組が終わる頃には、登場したプロフェッショナルに感化されたり、ファンになっている自分に気付くという経験が少なからずあるのではないでしょうか。
プロの話し手なら「一人しゃべり」でも伝わる?
ところで、「自分はプロの話し手、これまでに何度も講演会やセミナーを経験しているから特に問題ない」という方もいらっしゃるかもしれません。でも、そんな方にもハードルがあります。
「講演やセミナーで話す」ことと「(お客さんがいない状態で)自分一人で話す」ことは違うものであるということです。
私たちは、これまでポッドキャスト番組の制作などを通じて多くの「話すプロ」の情報発信をお手伝いしてきました。その中の決して少なくない方々が、「一人で話す」スタイルをとった途端に、リズムを崩す場面を何度も見てきました。なぜでしょうか。ちょっと整理してみます。
伝えるスタイル | 目の前にいる相手の数 |
---|---|
一人で話す | 0人 |
講演・セミナー | 多数 |
インタビュー | 1人 |
一目瞭然ですね。目の前に人がいない状態で、「客観的になる」ことと「想いを伝える」ことを両立させるのは、プロの話し手でも決して容易ではありません。相手が見えないなかで話をするのは、真っ暗で音もな会場でスピーチをするようなものです。その点、インタビューは、目の前にいるただ一人が聞き手です。
しかも自分に興味・関心を持って質問をしてくれます。講演やセミナーのように、途中入退場してきたり、眠ってしまったりすることもありません(笑)文字通り、「目の前にいる」ただ一人が相手なのですから、より想いを伝えやすいのも納得ができると思います。
インタビューを活用する価値について
最後に、「想いや情報を発信して人生を変えたい人」が、インタビューを活用する価値をまとめてみます。
発信者が一方的に語るのではなく、「インタビュー」という客観的なスタイルなため、受け手も信頼感・安心感を抱いてくれる。説得力がありセールス色も出ない。予定調和な内容にも陥りにくくいため、内容も面白くなりやすく、結果的にファンが増える可能性も高まる。
「一人で話す」「講演・セミナー」は、コンテンツを100%自分で構築しなくてはならないが、インタビューは「質問」に答えていくことで生み出していくもの。無理なく、想いや自身の魅力を伝えられる。口べたでもあきらめる必要はない。
コンテンツ創出の労力からみても、発信者の負荷は軽い。
伝えたいことの軸さえしっかりしていれば、「インタビュー」そのものが自ずとコンテンツとなる。
また、インタビューを受けた数だけ、自分の想いや魅力を伝えるコンテンツがストックされていく。
伝えたい想いがある人にとって、インタビューという手法は、大きな価値を生み出します。そして、受け手(リスナー、読者、視聴者……etc)が抵抗なく、楽しんであなたの想いを受け取ってくれるという特性もあります。
こうした「情報発信としてのインタビュー」の大きな力に気づき、新たな価値として提供しているのがわたしたちキクタスです。新聞記者を経てこれまで1,000人超にインタビューしてきた早川洋平(キクタス代表)らプロ集団が、あなたの魅力と想いを引き出します。
プロインタビュアー 早川洋平
はやかわ・ようへい/プロインタビュアー。キクタス株式会社代表取締役。1980年横浜生まれ。
新聞記者を経てプロインタビュアーに。2008年、インターネットラジオ番組「キクマガ」をスタート。よしもとばなな、加藤登紀子、茂木健一郎、高城剛ら150人以上のゲストが出演、累計ダウンロード数は1,300万回を超えている。近年は、ユニクロやネスカフェなどのCMにもインタビュアーとして携わる。13年からは「世界を生きる人」に現地インタビュー する月刊オーディオマガジン『コスモポリタン』を創刊。海外での取材を本格化させる一方で、戦争体験者の証言を肉声で残し、国内外へ発信するプロジェクト「戦争の記憶」にも取り組む。
企業・機関・個人のメディアを創出するプロデューサーとしても活動。中核となるパーソナル音声メディア配信サービス「キクタス」は、公共機関、教育機関、企業、マスコミ、作家などに活用されている。キクタスから配信される番組のダウンロードは毎月約200万回。全世界での累計は9,000万回を超えている。
「横浜美術館『ラジオ美術館』」「多摩大チャンネル」「鳥越俊太郎のニュースの職人チャンネル」「伊藤忠商事『THE商社マン』」などプロデュース多数。メルマガと映像を両輪とする「石田衣良ブックトーク『小説家と過ごす日曜日』」では、聞き手とプロデューサーをつとめている。
プロフィール詳細、インタビュー実績など、早川の個人サイトよりご覧ください。
YOHEI HAYAKAWA.com