耳のつけどころで、明日を変える。
古今東西、人の話には気づきや叡智が詰まっています。私自身、各界のトップランナーにインタビューし続けることで、困難を乗り越え、人生を変えてきました。
そんな体験から、人の話には「明日を変えるチカラ」があることを確信するようになりました。キクタスは、国内外の様々な人の話しから、想いとエッセンスを引き出し、「明日を変えるチカラ」にしてお届けします。
代表/プロインタビュアー 早川洋平
バックストーリー
1.人の話には人生を変える気づきがある
私自身がこの真理に気付き、そして人生が変わる経験を幾度となくしたことが、キクタスの立ち上げに繋がりました。人の話を聞くことや質問すること、インタビューすることが、なぜ人生を変えるのか、私自身の経験をお伝えすることで少しでも感じていただけたら幸いです。
2.どん底の20代前半
夢はプロサッカー選手になってW杯に出場すること。中学・高校時代は、「今よりもっと(選手として)成長するためにはどうしたらいいか?」そんなことを四六時中考えていました。残念ながら夢はかないませんでしたが、「常に自分を高めたい」という意識がこのとき養われたように思います。
そんな私が就職先に選んだのはある報道メディアでした。いろいろな場所に行き、色々な人に会って話を聞くことで、自分の価値観を広げられると考えたからです。そして自分の足で稼いだ価値ある情報を伝えることで、一人でも多くの人に役立つことができるのでは─そう思ってもいました。
希望に満ちた22歳の春。私は生まれ育った横浜を離れ、新聞社がある地へ旅立ちました。
こうして社会人生活をスタートさせた私は、報道記者として「イメージ通りの激務」に奔走する毎日。
そんななか、ほどなくして体を壊し入院を余儀なくされてしまいます。幸い大事にはいたらず、早期復帰したものの、なぜか激しく気分が落ち込む毎日。
サッカーで培った精神力と体力には自信があっただけに「こんな状況は簡単に乗り越えられる」。
頭ではそう考えました。しかしそれとは裏腹に、堕ちていく毎日。
八方ふさがりとなった私は、知人のすすめで心療内科を受診。くだされた診断は、「うつ」でした。
その後、通院したものの、復職と休職の繰り返し。
自ら命を絶つ人の気持ちが初めてわかったつらい時期でもありました。
3.一冊の本で救われた人生
私は、会社を離れるという苦渋の決断をしました。そんな中、救ってくれたのは、一冊の本でした。
著者はいわゆる起業家と呼ばれる人で、そこには彼がこれまでどんな苦労をして、どのように乗り越えたのか、そしてどれだけ多くの人に支えられてきたかがつづられていました。ひとつひとつの言葉に重みがあり、説得力がありました。私は自然と勇気づけられていきました。
これをきっかけに、私は起業家や経営者の自伝をむさぼるように読みました。そして半年が経った頃でしょうか。いくら心療内科に通っても改善されなかった鬱が、いつのまにか治っていたのです。医学的にみれば、読書をしたから鬱が治ったわけではないでしょう。
しかし、私に生きるエネルギーを与えてくれたのは紛れもない事実です。
「自分以外の誰かの生き様や考え方に触れることで、人は救われたり、前に進めるようになる」。
確信した私は、「自分と同様の体験を一人でも多くの人にしてもらいたい」と考えるようになりました。
4.ターニングポイントは自分へのインタビュー
それから数年、私は自分に何ができるのか、問い続けてきました。しかし残念ながら私には人脈も・知識も・
実績も・資金も・自信もないまま。「ああ、この人生やっぱりだめなのかなあ」。全てを諦めそうになりました。
しかし「このままでは死ぬときに絶対後悔する」と思うもう一人の自分もいました。
精神的に追い込まれた時、私は無意識で自問していました。
Q 死ぬときに後悔しない人生って、どんなものだろう?
A 「自分がもっとも好きなことで、かつ人の役に立つ」ライフワークを生きる人生。
Q じゃあ、何の制約もないとしたら、自分が本当にワクワクすることは何だろう?
A 老若男女国内外を問わず、様々な人にインタビューし、そこで聞いたひとりひとりの人生や考え方、想いを世の中へ発信する。そうすることで、インタビューされた人、それを受け取った人の人生を少しでもよいものしたい。
思えば、この時の自問自答がターニングポイントでした。こうして私は2008年、著者インタビュー配信ラジオ
「人生を変える一冊」(「人生を変える」インタビューの前身)をスタートさせました。
自分の本当に一番深いところまで問うたうえで出した答えなので、とにかく楽しい毎日。
とはいえ、当時は起業なんてまったく考えていませんでした。
しかし、インタビューを初めて半年が経つと、ある変化が訪れました。
いつの間にか「今やっていることで起業したい」と思うようになっていたのです。
いま思えば、理由は明快でした。どん底から奇跡の復活を遂げた経営者、自分とさほど年齢が変わらないのに世界が注目するアーティスト、世界中を旅する冒険家……
私はワクワクした人生を送っている人に毎週のように、「質問」を繰り返していたからです。
Q なぜ起業したのですか?
Q あなたが人生でいちばん大切にしていることはなんですか?
Q 「好きを仕事に」するためにはどうすればいいですか?
Q あなたの「人生を変えた一冊」は何ですか? ……etc
こうした質問をしなかったら、自分が「大好きなことをライフワークにする」なんて、きっと夢にも思わなかったと思います。
5.耳のつけどころで、明日を変える。
自分に質問することで、ワクワクした人生をつかむ。誰かに質問することで、人生を豊かにするヒントを得て、それを周りにいる人ともシェアしていく。時として、質問された人も自分自身が気づかなかった深層心理や想いに気づく。
結果として、インタビューされた人も、それを受け取った人も、(もちろん)インタビューした人もハッピーになる。これまで1,000人以上にインタビューし、それをさまざまなメディアを通じて発信・シェアしてきた経験から、私はそう確信するようになりました。
実際、弊社が運営する番組には「リスナーが聞きたいと思っているメッセージ・考え方を、ゲストから引き出してくれるインタビューには本当に様々な気づきがあります」というメッセージも多く寄せて頂けるようになりました。
キクタスは、これからも国内外の様々な人の話から、想いとエッセンスを引き出し、「明日を変えるチカラ」にしてお届けしていきたいと思っています。
代表/プロインタビュアー 早川洋平
プロフィール詳細はこちら » YOHEI HAYAKAWA.com