クラウドファンディングって、ちょっとなあ……。

少ないながらも毎月ある団体に寄付していながら、
クラウドファンディングには正直、抵抗があった。

何か最初から他力本願っていう感じがして、どうにもすっきりしない。
つい半年前まで、正直そう思っていた(完全な偏見だったけれど……)。

それがいま、実はひょんなことからあるクラウドファンディングを企画・運営する側になっている。
人生とはわからないものだ。

でも、実際に初めてみて思うこと。

それは「自力」で進めるプロジェクトもいいけれど、
「他力」も借りていっしょにつくるプロジェクトもまた代えがたい経験にになるということ。
そして一番大切なのはファンドの「ありかた」だということ。

運営素人の自分が開始間もないにもかかわらず、
たくさんの方に応援していただけているのは、
きっと上記のプロジェクトが

①クラウドファンディングありきではなく、
先に起ち上げていたプロジェクト

②他のだれかのためのプロジェクト

だったことが大きいのではと個人的には感じている。
「自分が、自分が」が人一倍強いぼくが、
もし「自分ありき」でクラウドファンディングを起ち上げたら、
今のようなスタートはきれなかったと正直思う。
それにいつもインディペンデントでいたい自分にとって、
もしだれかに「出資」してもらったら、どうしても自由がなくなってしまう気もする。
そして「自分のプロジェクト」を、しかも「起ち上げる前」にお金を募るというのは
ぼくにはかなり無理がありそうだ。

けれど、「他者」のためのプロジェクトを「他力」を借りて進めるのは
ほんとうにありがたいし、インスピレーションやモチベーションがどんどんわいてくる。
人間の心ってほんとうに不思議だ。

そんなわけで、まだヨチヨチ歩きのクラウドファンディングだけど、
当事者になってみると、経験者にお目にかかりお話を聞きたくなってしまうのは、職業柄だろうか。

そんなこともあり、
10月16日のトークセッション「Live Update」にお招きするのが、宮澤かれんさんだ。

東京から南へ1,050km。
小笠原諸島・母島で育ったかれんさんは、2017年に高校を卒業すると、
翌月には一般社団法人Hand Stamp Art Project※の海外特派員として、
ハンドスタンプ(手形や足形)を集めるため、単独世界一周の旅路へ。

1年2か月をかけて24か国を巡り、5300人分のハンドスタンプを集めたという。
しかも、活動に必要な資金(約300万円)はクラウドファンディングで自身で募ったというから度肝をぬかれる。

※病気や障害を持つ子どもと、応援する全ての人の手形を10万枚集めて世界一大きなモザイクアートを作成し、
東京五輪に掲示することを目標としたプロジェクトのこと。



そんな彼女との出会いは16年秋の小笠原・母島────
共通の知人を介してだった。

当時まだ高校生で進路に悩んでいた彼女だったけれど、
世界への想いを目を輝かせながら話していたことを思い出す。

トークセッションでは、高校卒業まもなかったかれんさんが世界で何を見て何を感じたか、
それはもちろん聞きたいけれど、最もうかがいたいのは、

■「世界へ出たい」という自分の思い
■「ハンドスタンプアートプロジェクト」という他者のためのプロジェクト
■「クラウドファンディング」という他力で集まったお金

この3つを背負って世界を旅するとは、どういうことだったのか?ということ。

世界一周という甘美な響きとは裏腹に、
ぼくらには想像もできないような葛藤やプレッシャーもあったかもしれない。
でも、そのうえで得たものもまたはかりしれないにちがいない。

クラウドファンディングと世界一周。
はたして人生はどうアップデートされたのか?

トークセッションで迫りたいと思う。

早川洋平
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《トークセッション概要》

 

【日時】10月16日(水)19:00〜20:30(18:30開場)

【場所】Esta青山 RoomA
東京都港区南青山2-24-15 青山タワービル13F
(地下鉄「外苑前駅」 1b出口から徒歩1分)
アクセス:
http://www.coco-de-sica.com/rental/esta_aoyama_map.html

 

【進行/聞き手】早川洋平(プロインタビュアー/『Life Update Unlimited』編集長)
【料金】一般5,000円(LUU会員※3,500円)
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